愛しい痛み

 

 

「ああ、もう面倒臭

高い天井のリビングに億劫そうな声を響かせ、
ハレルヤはソファにふて腐れたように寝転んだ。

手に持っていた教科書は、横のテーブルに放り投げる。

ハレルヤ達が町のハイスクールに通い始めてから5ヶ月が過ぎた。

『社会に出て行くにはそれなりの教育が必要だ』

冬の訪れを間近に控えた、あの晴れた朝、
このリビングでイオリアから言われた言葉。

超人養成機関で、ある程度の知識や日常生活、
社会については学んだが、所詮偏った知識
だ。
それ以外にも学ぶことは数多くある、勉強だけではなく他にも。

ハレルヤと双子の兄のアレルヤ、その恋人で仲間でもあるマリーの3人にとっては、
初めての学校生活であった。
勉強はもとより、共同の生活、級友達との関わり。
新鮮といえば聞こえもいいが、戸惑いも大きい。

通い始めてしばらくは、気を張っていたこともあり、
相当に疲労した三人だが、ようやく慣れてきた。

勉強は、幸いなことに優れた家庭教師がいたせいか、思ったほどの苦労はなかった。
教師役はイオリアと刹那である。

だが、ハレルヤはどうにも物理だけは苦手だった。
物の移動がどうとかいうのに、なぜ複雑な計算式が必要なのか。
そのせいかいま一つ成績がふるわなかった。

自分の性格からしたら、
これまではとっとと諦めてしまうところだが、今回はそうもいかない。
文句を垂れながらも自宅で教科書を手に取る気になるのは、
家庭教師をしてくれる刹那の存在が大きい。

刹那は高等教育を受けていない。
だが自分達を教えられる程、習熟した知識を持っている。
イオリアの指導のもと、独学でそれを磨いてもきた。
今では立派にイオリアの助手である。
それは刹那の努力を物語っていた。

自分は甘えている。

ハレルヤは考えを改めた。
加えてロックオンも自分達と同じような境遇だったくせに、
一通りの教育を身につけていることも驚かされた。
もっとも彼の場合は刹那と違って、癪に障るといったほうが近い。

超兵でもないくせに、自分達と互角に戦える男である。
この上、こっちでもデカイ顔はさせたくない。

「うし!」

ハレルヤは気を取り直し、
気合いを入れた声と共に、ソファから起き上がろうとしたが、
見計らったようにリビングの扉が開く音に動きを止めた。

入って来たのは刹那とロックオンだった。

「何を怒っている、ニール」

「怒ってなんかいないさ」

「俺がなにかしたのか?」

「何もしてないさ」

「じゃあ、なぜ怒っている」

険のあるロックオンの口調に戸惑う刹那の声。
2人は言い合いをしながら部屋の中に入ってきた。

珍しいこともあるもんだ、
とソファに寝転んだまま、天井を見あげて思うハレルヤだったが、
呑気にしていられたのもそこまでだった。

「あの店の店員と、いつの間に仲良くなったんだよ」

「あの店?」

「ほら、やっぱりわかってない」

(なんかヤバい雰囲気だぜ…)

ソファに身を潜めながら、ハレルヤは自分が出ていく機会を逸したことを知る。
誰もいないと思っているからか、2人はそのまま言い合いを続けた。

刹那とロックオンは買い物のため、町に出かけていた。

いつも買い物をする店の中に、刹那が顔馴染みになった店員がいるらしかった。
話からすると若い男のようである。
彼と親しく話すことが、ロックオンはどうやら気に食わないらしかった。
いつの間に、という思いもあるのだろう。

ハレルヤに聞く気は全くなかったが、
聞こえてしまう会話から察するに、要は痴話喧嘩といっていい。
しまいには「あいつは刹那に気がある」とまでロックオンは言い出した。

また何を言っているのか。

ハレルヤは呆れ返った。

刹那がロックオンしか見ていないことは明白である。
彼以外にその心をむける相手などいる筈がない。
大らかそうに見えて意外に心の狭い男だと鼻で笑う。

(少しは刹那のこと信用しろってんだ…!)

なにせロックオンは、刹那が『自分の全てだ』と言い切った相手である。

ハレルヤは長身をソファに潜めるようにして様子を窺っていたが、
一向に収拾がつかない事態にうんざりした。

いつまでもこんな会話聞いていられるか。
精神衛生上良くないし、しかも刹那が責められる立場だ。

ハレルヤは勢いをつけて起き上がった。

「いい加減にしてくんねかな」

「ハレルヤ…」

「いたのか」

2人は驚いた顔で、リビングの奥に顔をむけた。

「喧嘩ならよそでしてくれ、聞いてもいい気分になれねえ」

「…すまない」

申し訳なさそうに顔を伏せる刹那に対し、
ロックオンは「盗み聞きとは趣味が悪いな」とまったく動じなかった。

「盗み聞きたなんだよ、俺だって聞きたくなかったね。
 勝手に喧嘩を始めたのはあんた達だろ」

いや、てめか。

ハレルヤが意図を持って、意地悪く言い直す。

「…俺が…!?」

ぶら下げた餌に、思った通りロックオンが食いついた。

「話を聞いていた限りじゃ、てめの誤解ってか、思い過ごしだ。
 それを棚にあげてぐちゃぐちゃとよ

もう少し刹那を信用したらどうだ。

ロックオンは、うっ、と詰まった。

「心配ならそう言やいいんだ、てめえの気持ちを正直に言えばな。
 それをしないで誰かをダシに使いやがって…!」

ロックオンが唇を噛む。

どうやら図星を指されたようだ。

そのまま押し黙ってしまった。
いつもなら反論の一つや二つ、とっくに出ている頃である。

「ニール…」

言い合う相手が変わって、
萱の外に置かれた刹那が、ロックオンの腕に手を伸ばす。

「ここにもいたよな、刹那贔屓が」

忘れてたよ。

ロックオンは刹那の手を払うと、捨てセリフを吐いて踵を返す。

「どこへ行く、ニール」

「…少し頭を冷やしてくるよ」

「ニール…!」

振り向きもせずそう言うと、そのままリビングを出て行ってしまった。

「待て、ニール」

刹那はすかさず後を追おうとして、思い出したようにハレルヤに振り返った。
「すまない」と呟き、足早に出て行った。

「刹那だけに謝らせやがって…!」

ハレルヤは舌打ちしたい心境のまま、
今度は本当にふて腐れてソファに寝転んだ。

 

夜になってもロックオンは戻って来ず、夕食の席にもその姿はなかった。

ハレルヤはそれとなく刹那の様子を窺ったが、
表面上は何の変わりもなく見えた。

こういう時、感情があまり顔にでない刹那は厄介だと思う。

ロックオンが戻って来ていないことからすると、
昼の喧嘩はまだお互いの中で完結していないらしい。

遅くなればなるほど、謝りづらくなるってのによ。

それで数え切れない失敗をしているハレルヤは、
ここに姿のない長身の男に柄にもなく忠告したい気分だった。

食事を終えたあと、しばらくはリビングで談笑したり、
時にはゲームに興じたりもする最近のイオリア邸の住人達だ。
刹那もそうできれば気が紛れただろう。

だが生憎なことにアレルヤとマリーは学校の課題の提出のため、
今日に限って自室に戻ってしまった。

クラスが別のハレルヤには課題もなく、部屋でもやることがない。
それより刹那のことが気になって、
部屋に戻る気になれず、リビングに留まる。

刹那はキッチンに洗い物をしに行った。

残るイオリアも新しい理論を纏めるということで、
早々に研究室に引きあげると言った。

「考えようによっては、これはチャンスではないかな」

「イオリア、あんたなあ…!」

ハレルヤをたきつけるような言葉を吐きつつ、
杖をつきながら歩いていくイオリアに、ハレルヤは、はっ、と気が付く。

「イオリア、あんた昼間のこと、なんで知ってんだ」

隠しカメラでも付けてるんじゃないかと、ハレルヤが邪推する。
イオリアは即答で否定した。

「刹那の様子がおかしい。それにロックオンがいない。
 2つを合わせて考えると、結論は導ける」

イオリアは得意気に笑った。

「…そーゆーことかよ」

「変な意味ではなく、慰めてやってくれ」

イオリアは笑みの質を変えると、
ハレルヤの肩を叩いて、ハロを引き連れ研究室に向かった。

「イオリアも戻ったのか」

「ああ」

洗い物を終えた刹那が話しかけてきた。

「ハレルヤは?戻らないのか」

「もう少したったら戻る」

「そうか…」

「刹那、元気だせよな」

ハレルヤは刹那の横に立つと、その肩に手を置いた。
刹那が目を瞠る。

「…ありがとう。ハレルヤは優しいな」

「や、優しくなんかねよ!!」

声を張り上げるハレルヤに、刹那が思わず肩を竦めた。

「わ、わり

耳元で怒鳴ってしまったらしい。
ハレルヤは素直に謝った。

「いや」

刹那はくすり、と笑うと「座らないか」とハレルヤを促した。

「学校はどうだ?」

リビングのソファで隣合って座りながら、刹那が訊ねてきた。

「勉強はしんどいけどよ、楽しいぜ」

学校なんて行くのは初めてだ。
生きることに精一杯でそういうものには一生縁がないと思っていた。
同年代との生活は超人養成機関で経験があったが、
あの場にはいつも命の危険がつきまとっていた。
それがない場所で学び、こんな風に、当たり前の日常で暮らしていけることも初めてだった
戸惑いはあるが喜びの方が大きい。
ハレルヤはそう言った。

「そういえば、ハレルヤは学校で人気があるそうだ」

特に女子の間で。
この前マリーがそんなことを言っていた。

「は?そんなことねよ」

ハレルヤは即座に否定した。
マリーはどこをみてそんなことを言っているのか。
まったく理解不能だ。
彼女も兄のアレルヤと同じく、普段はどこか脳天気なところがあるから、
何か勘違いしているのだろう。

刹那はそんなハレルヤに、更に笑みを深くする。

彼は自分のことをまるで分かっていない。
精悍な整った顔立ち。
性格のせいか兄のアレルヤより野性味を帯びた表情をしているが、
顔立ちからいえばそちらの方が、しっくりくる。
粗野な言動の割に、意外に面倒見がよく、
困っている者は文句を言いながら放っておけないところがある。
そんなギャップが女生徒達を惹きつけるのだと思った。

「誰か気になる子はいないのか」

「…いねえよ」

いるわけがない。

ハレルヤが好きなのは、想いを寄せるのは目の前にいるこの刹那だ。
だが当の本人はこういうことに全くもって鈍感。
昼間のロックオンとの諍いもそれが原因なことは間違いない。

それは自分にとって良い時もあれば、悪い時もある。
今日はどうやら後者のようだ。

胸が痛む。

刹那の心は自分にはない。
おそらくこの先も向けられることはない。
ロックオンとの関係は納得もしている、諦めようとも思っている。

だが頭で分かっていても、感情はなかなかついていかない。
自覚してから半年も経っていない想いだ。

今日、こんな風に思ってしまうのは、昼間の喧嘩を見てしまったせいだ。
そしてイオリアがたきつけるようなことを言うのが悪い。

「アレルヤとマリーが、今度紹介したい子がいると言っていたぞ」

「そういうのもいいって!今は刹那の方が心配だね」

「気を遣わせてすまないな」

「謝るこっちゃねよ」

そう言ったハレルヤは、リビングの扉の外に人の気配を感じた。

一瞬だけ視線を流してそれを確かめたあと、にやりと笑って
「それに」と続けた。

「謝るならあの馬鹿だろが」

「あの馬鹿とは、ニールのことか」

刹那が苦笑した。

「他に誰がいるってんだ」

よく話を聞きもしないで、勝手な思い込みで判断して、
挙げ句腹立てて出て行ったきり帰ってこないなんてガキと一緒じゃねえか。
俺より年上の癖して大人気ない。

刹那と違って、ロックオンには気遣いも何もないハレルヤだった。

「だいたい刹那も何とか言えばいいんだ。
 あいつ刹那に甘えてんだぜ」

「わかっている」

だが、俺はニールがそういう気持ちを持つことすら嬉しい。
理不尽なことでも何でも、俺に気持ちをぶつけてくれることが。
甘えでも我が儘でもいい。
嬉しいんだ、喧嘩でも気持ちをぶつけ合えることが。
そういうことが、いままでできなかったから。

「一方的じゃ意味ねだろ」

「…ハレルヤの言うことも一理ある」

「そうだろ」

「それも含めてちゃんと話したい。
 だが姿も見せてくれなければどうしようもない」

刹那は深々とため息を吐いた。

「もうすぐ戻ってくんだろ。さすがに頭も冷えたと思うぜ」

「だといいんだが」

苦笑する刹那にハレルヤは
「大丈夫だって!」としんみりする空気を追い払うように、背中を豪快に叩いた。
刹那は、息が詰まってむせ込んでしまう。

「わり、刹那。大丈夫か」

「…加減しろ、お前は力が強い」

2人は隣同士で目を見交わして笑いあった。

少しは気が紛れたらしい。
刹那はハレルヤに礼を言うと、ニールを待つと言って自室に戻って行った。

「…出てこいよ」

刹那の気配が完全に去ったあと、リビングの扉に声を掛ける。
音もなく開いた扉の前に、ロックオンが立っていた。

「刹那には随分と親切だな、ハレルヤ」

目を据わらせたロックオンが腕を組んで、ハレルヤを睨んだ。

「今度は俺にも焼きもちか」

忙しいことで。

ハレルヤがせせら笑う。
ロックオンは「誰が」と言って腕を解き肩を竦めた。

「てめに決まってんだろ」

「まさか。刹那の気持ちはちゃんと分かってる」

「随分な自信じゃねか、おい」

ハレルヤは立ち上がると、大股で近づき、ロックオンの胸ぐらを掴んだ。

「じゃあなんだって、昼間はあんなに腹立てた…!?」

ハレルヤが詰め寄った。

自分が刹那を想っていることをロックオンは知っている。
その自分には余裕でも、昼の店員には余裕のない態度。
矛盾している。

「いい奴なんだよ、その店員は」

「ああ?どういう意味だ?」

ぼそり、というロックオンに、ハレルヤは怪訝な顔になった。

ロックオンは、昼間の話に出て来た店員は、
刹那に本気で想いを寄せているといった。

リヒティの話によれば、温和で真面目、誠実な男だという。
いつも刹那に纏わり付くような男達とはタイプが違う。

「刹那に普通の幸せをやれるんだ、そいつは」

ハレルヤと自分は今のところはまだ、同じ世界に生きている。
そういう相手に譲る気はない。
だが違う世界の人間であれば話が違ってくる。

刹那の気持ちは信じてる。
だがもし、刹那が普通の社会で生きて行きたいと願ったらどうする。
そういう意味での幸せを自分は刹那にはやれない。
そう思ったら、やるせなくなった。

「呆れたな」

ハレルヤは胸ぐらを掴んでいた手を離すと、
いきなりロックオンを殴りにかかった。

「何すんだ!」

すんでのところで拳を避けたロックオンが、文句を言うが、
そこへすかざす蹴りがかまされる。

ロックオンは両腕を交叉させ、蹴りを防いだ。

「ハレルヤ!何を…!!」

「うっせえ!!」

ハレルヤが怒鳴った。

「刹那の話聞いてたろ、あんた」

喧嘩したって何だって、
刹那にはロックオンを怒る気持ちも、憤る気持ちもない。

ただあんたを想う気持ちだけだ。
あんたしか見てない。
そんな刹那があんたから離れて幸せでいられると思うか。

「なんでそれを信じ切れない!」

「ハレルヤ…」

「お互い離さないって誓ったんだろうが!
 忘れたんなら、その頭ぶん殴って、思い出させてやるぜ!」

「ちょっと待てって!」

「いーや、待てないね!」

自分相手に防戦一方のロックオンなど珍しい。
機先を制したこともあるのだろう。

刹那に対する態度への憤りと、ついでに日頃の訓練の恨みも込めて、
ハレルヤは容赦なくロックオンを攻撃にかかった。

「お前、なんでこんな本気なんだよ!」

避けながらロックオンが焦ったように言った。

「はっ!てめえがそんなんなら、刹那は俺が貰うってことさ」

そんなヘタレに刹那をやれるか。

「なんだと?」

今度はロックオンが目を剥く番だった。

「冗談、刹那は渡さねえよ!」

「どうだかな!」

さっきまでうじうじしてたくせに。
刹那を守っていくんじゃないのかよ

「お前に言われたくないんだよ!!」

それでこそロックオン・ストラトスだ。
だからこそ諦める気になったのだ、自分は。

ハレルヤは内心満足気に笑う。
だがその余裕はすぐに崩れることになった。

ロックオンが体勢を整え、応戦してきたからだ。

どうやら本気にさせてしまったらしい。
だがそれも悪くない、いつもの雪辱といこう。

リビングはたちまち格闘場になった。

調度品をいくつか壊して、二人の乱闘は終わった。

「ちゃんと仲直りしろよな」

「ああ、分かってる」

「てめえが悪いんだからな」

「分かってるって言ってんだろ」

切れた口の端が痛んだだけではないだろう、ニールが顔を顰める。
ハレルヤも痛む拳を無事な方の手で包んだ。

二人はどちらともなく、仰向けで床に寝転んだ。

「…ありがとな、ハレルヤ」

暫くしてロックオンが小さく呟いた。

「…あ?いま何てった」

「何でもねよ」

二人は天井を見あげたまま笑うと、そのまま目を閉じた。

 

そのまま床で寝てしまった二人は、
翌日の朝、アレルヤと刹那から盛大な説教をうける羽目になった。
謝り倒すロックオンはそのついでとばかりに、刹那に前日の言い合いのことも謝った。
互いが嫌いになった訳でも、気持ちが冷めた訳でもない。
ただほんの少しばかり不安になった気持ちから生じたほんの諍い。
単なる痴話喧嘩。

二人はすぐに仲直りした。

そんな光景を見ながら感じる、胸の痛み。

だがそれですら愛しいと感じる自分。
まだまだ未練があるようだとハレルヤは自分で自分に笑った。

<終わり>

くらえ様
「二人の痴話喧嘩に巻き込まれてとばっちりのハレルヤ」とのリクですが、これでいかがでしょうか。
コミカル系でいくことも考えていましたが、書き始めたらこうなってしまいました。
さて、ハレルヤです。
彼は実に「いい男」だと思っています。
なので幸せにしてあげたいんですが今のところはまだ不遇でした。
番外編的な話を書かせていただきましたが、「約束の空の下」設定話も次で最後となります。
次は「デイライト」。刹那とロックオンが主役は変わりませんが、中心人物はハレルヤです。
ティエリアも登場するお話になります。
そちらも楽しみにしていただけたら嬉しいです。
お待たせして申し訳ありませんでした。
リクエストいただきありがとうございました。